インスピレーション

 

ユリの歴史

第4回 奈良県 率川神社 三枝祭

奈良県に三枝祭(さいくさのまつり)がありますが、この「さいくさ」とは笹ゆりの古い名前です。
8世紀初期から続いている三枝祭では、笹ゆりを手にした4人の巫女が神に舞をささげます。

三枝祭(さいくさのまつり)は、その起源も古く、
文武天皇の大宝元年(701)制定の「大宝令」には既に国家の祭祀として規定されており、大神神社で行われる鎮花祭と共に疫病を鎮めることを祈る由緒あるお祭りであります。

昔、御祭神姫蹈韛五十鈴姫命が三輪山の麓、狭井川のほとりにお住みになり、
その附近には笹ゆりの花が美しく咲き誇っていたと伝えられ、
そのご縁故により、後世にご祭神にお慶びいただくために酒罇に笹ゆりの花を飾っておまつりする様になったと言い伝えられています。

国が行うお祭りとして重んぜられた三枝祭は、
平安時代には宮中からの使いが御供えの幣物や神馬を献上するなど、非常に丁重な祭祀が行われましたが、後世いつの間にか中絶していたのを明治十四年再び古式の祭儀に復興され、現在に及んでいます。

このお祭りの特色は、黒酒、白酒の神酒を「罇(そん)」「缶(ほとぎ)」と称する酒罇に盛りその酒罇の周囲を三輪山に咲き匂う百合の花で豊かに飾り、優雅な楽の音につれて神前にお供えする事です。又神饌は古式に則り美しく手が加えられ、折櫃に納めます。そして、柏の葉で編んで作ったふたをして、黒木の御棚と言う台にのせて宮司自らがお供えします。
三枝祭りは6月16日、17日、18日に行われます。

資料提供 大神神社

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