ユリについて 取り扱い方法

ユリの手入れはとても簡単で、茎の下部を3cmほど切り戻し、水に浸かる部分の葉を取り除き、清潔で新鮮な水につけるだけです。
しかし、通常の手入れにもうひと手間加えるだけで、より長く美しさを楽しむことが出来ます。
そのためには、茎の内部には空気が幾分含まれていることがあるので、茎を切り戻した後には冷水(5℃)に浸します。
茎の中の気泡が冷水中に溶け出し、再び吸水を始めます。
また、できれば切り花栄養剤を加え、水を入れるバケツや花器は、必ず清潔なものを使ってください。
バケツや花器の中の水の状態を頻繁に確認し、一日おきに水を替えましょう。
さらに隙間風、直射日光や風を花に当てることは避けてください。

切り花としてのユリの取り扱い方法で重要な点をまとめると以下の通りです。

低温での貯蔵(2~5℃)
清潔なバケツや花器の使用
清潔な水の使用
切り花栄養剤が水中のバクテリアの成長を遅らせるため、球根植物用切り花栄養剤の追加
アレンジ前には、少なくとも1時間の吸水
着衣、周囲の家具や花弁を花粉で汚さないため、おしべからの花粉の除去

■ ユリの花粉がついた場合は

日本では切り花のユリが開花すると花粉を取り除くことが非常に一般的です。
しかし、ヨーロッパのフローリストにとって「花粉のない」ユリは少々奇妙であるため、彼らがいつも除去するとは限りません。
花粉の除去は着衣やユリの花そのものを汚さないためですが、そのために香りは幾分(20%ほど)弱まってしまいます。
着衣に付着した花粉の取り扱いを誤ると、除去することが難しくなったり、できなくなったりします。
正しく扱えば大きな被害を残さず、多くの場合、花粉を除去できる朗報があります。

着衣についた花粉除去の秘訣は次の通りです。

手で花粉を払い落さないこと。手の脂分が染みを定着させてしまいます。
花粉を乾燥させてから、乾いた柔らかいブラシ、モールやティッシュペーパーで注意しながら払います。粘着テープも役立ちます。花粉が取れるまで、切ったテープ片で布地を軽く叩きます。水や濡れた布を使用しないこと。染みが広がり、定着してしまいます。
ここまでの手順で処理しても花粉が残っている場合には、花粉の付いた物を数時間直射日光にさらします。染みは「魔法のように」消えるはずです。

水洗い可能な布地であれば、酵素入り洗剤で再処理することで大抵は花粉の染みが除去できます。

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