ユリについて 品種

ユリには品種登録されているだけでも100以上の品種があります。
20年前と比較すると、品種の増加とともに顕著なのは色の豊富さです。
90年代に日本の輸入規制(植物検疫)が変化したことにより、オリエンタル系ユリの様々なバラエティが要求されるようになりました。
育種活動は盛んになり、さまざまなハイブリッドが発見されました。
OT系の発表、オリエンタルユリにおける最初の黄色のユリ発表とニュースは続き、近い将来、オレンジオリエンタルの発見といわれています。20年前の大きなシェアはアジアティック系(AH)でしたが、近年はまったく変わり、オランダではオリエンタル系(OH)とLAハイブリッドが主流となっています。
90年代初めのLAユリの新しいかけあわせによって、ユリの力は向上し、バラエティが広がり、大きさと強さ、色の広がりを向上させる結果となりました。そして、80年代から主流を占めてきたアジアティック系は、将来的に非常に少なくなるものと予想されています。

 

■ ロンギフローラム・ハイブリッド

ロンギフローラム・ハイブリッド系のユリは、大きく香りの高いトランペット状の白い花が外側に向いて咲きます。
一般に「イースター・リリー」として知られるこの分類種の原産地は日本で、特に琉球諸島原産のものが多くあります。
洗練された美しさを持つこの系のユリは、近年では様々な形状のものを入手することができます。
交配種育成者たちはロンギフローラム系がアジアティック系との交配に優れていることを発見し、LAハイブリッドとして大成功を収めています。

■ アジアティック・ハイブリッド

オリエンタル系のものと比べてアジアティック系のユリは、長さが短く花形がかたいイメージがあります。
その姿は直立して花は垂下せず、庭では耐寒性があり、切り花として花器に活ければ長持ちする優秀な花です。
この分類種のユリは「アジアティック・リリー」と呼ばれ、花市場では最人気種のひとつでした。
近年でもその直線的な茎、等間隔についた葉、多数の蕾や鮮やかな花により高く評価されています。
花の形状はシンプルに深鉢が開いた形から花弁が反った形まで、品種によって様々です。
香りはないものが多く、色は非常に繊細なパステルカラーから鮮明な赤色やオレンジ色まで多様で、1本に5輪ほどの花をまとまってつけます。
他系のユリと比べてアジアティック系は安価なので、色味のボリュームが必要なアレンジメントには最適です。

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■ オリエンタル・ハイブリッド

オリエンタル系のユリは、大輪の花、芳しい香りと美しい色で知られています。
これらのユリは、ユリの王様であり、女王です。
他系のユリと比べ、花が大きく、華やかであるのが特徴です。
そのため切り花の愛好家に高く評価されていますが、商業的には栽培と輸送が難しく、他系のユリよりも高価になります。
エレガントに反った花弁、長く美しいおしべや独特な中央のマーキング(色の異なった部分)は、どのようなアレンジメントであれオリエンタル系のユリを主役にしてしまいます。
花器に1本活けても豪奢ですが、ボウルに1輪浮かせただけでも人目を引きます。
花がたわわなアレンジメントは感動さえ呼びます。
オリエンタル系の花はその際だった美しさに似合わず、脆弱ではありません。
切り花として花器に活けても長持ちします。
また多いものでは1本に6~8輪の花をつけます。
入手可能な色は、白色、ピンク色やローズ色で、複色になったものもあります。
オリエンタル系のユリの花弁にはカラフルな班が入ったものもあります。

■ LAハイブリッド

1992年に紹介されたLAハイブリッドは、現在でもまだ新しい分類種とされています。
このネーミングはロスアンジェルス市に因んだのではなく、由来によるものです。
カラフルなLAハイブリッド系はロンギフローラム系(L)とアジアティック系(A)との交配種であるためです。
色彩が豊かなアジアティック系と「イースター・リリー」としても知られる、花の形状がエレガントで香りの高いロンギフローラム系を掛け合わせました。
こうして生まれたユリは、鮮やかな色でトランペット状の花を持っています。
つまり、ロンギフローラム系からは特徴的なトランペット状の花、強靭さと切り花としての持ちの良さを得て、アジアティック系からは暖かな色味と直立した萼(花首を上向きに支えるための、花の外側にある緑色のらせん状の葉)を受け継ぎました。
アジアティック系は最も多品種でしたが、新しいLAハイブリッド系が今ではもっとも多い品種になっています。

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■ OTハイブリット

オリエンペットとも呼ばれるOTハイブリッド系は、オリエンタル系とトランペット咲きのユリから生まれ、甘い香りとオリエンタル系ユリの形状を持つ最も新しく紹介された分類種のひとつです。
花市場でもすでに出回っています。
OTハイブリッドは白色とパステルピンクの多い人気種であるオリエンタル系と背が高く色鮮やかなトランペット咲き品種との交配種です。
この組み合わせは新しく素晴らしいユリを生み出しました。
OTハイブリッド系のユリはオリエンタル系からは優れた形状と香りを、幅広い色調をトランペット咲きから受け継いでいます。
OTハイブリッド系は特にオレンジ色と赤褐色の色味が豊かです。
オランダ花き業界の専門家は、OTハイブリッド系が人気の点で間もなくオリエンタル系を脅かすだろうと予測しています。
LAハイブリッド系と共に、切り花生産やガーデニング用として、これまでのユリの品種では対応できなかった分野の市場にOTハイブリッド系が参入することで、市場を活性化することでしょう。

■ LOハイブリッド

新しい交配種のLOハイブリッド系は、ロンギフローラム系とオリエンタル系との交配で生まれました。
LOハイブリッド系の特徴は、オリエンタル系から受け継いだ素晴らしい香りを持ちながら、サイズが小さいことです。
この外観の全く新しい品種は梱包と輸送が容易です。
これには大変意味があり、将来的に生産者や卸業者は費用を軽減することができ、消費者に美しい花を安価で提供できるでしょう。

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